発売から40年、愛され続けて来た『冷凍うどん』にちなんで太く長く愛され続ける各界の著名人の皆さんに<愛される秘訣>を教えていただきます!

小宮山雄飛

小宮山雄飛

第5回目のゲストは、ミュージシャンの小宮山雄飛さん。結成から18年を迎えたホフディランとしての活動はもちろん、ラジオのパーソナリティや執筆活動、テレビ番組のMCなど、マルチな才能を発揮する雄飛さんに、自分が好きなことを〈太く・長く〉続けられる理由、そして音楽と並んで思い入れの深い〈食〉についてのお話を伺ってきました。

音楽のみならず、多岐に渡る活動を展開する雄飛さん。さまざまなものに興味を持ち、とことんまでこだわるスタンスは、どこから来るものなのでしょう?

僕はよく「いろんなことをやってますね」って言われるけど、自分的にはいろんなことやってるっていう感じはなくて。音楽以外に文章を執筆したり、食について語ったり、ラジオのパーソナリティをやったり、それも全部、僕にとっては同じ「好きなこと」なんですよね。まわりから見たら音楽と食べ物とかって違うジャンルのことだと思われるけど、好きでやってることの範疇だから、自分にとっては普通なことで。これが「バレーボールの解説の仕事やってください」ってことになると、自分でもだいぶ違うことやってると思うんだけど(笑)。
 

でも、自分でも不思議なくらいに好きにやらせてもらってますね。今回の取材場所の「TORANOMON LOUNGE」も、実は僕が総合プロデュースをやらせてもらったラウンジスペースなんですよ。いろんなミュージシャンやクリエイターの方々がオススメする書籍を置いていたり、一服してリフレッシュしながら楽しめる空間を作っています。実は今度、FoodiesTVというCSのチャンネルでレギュラー番組を持つことになったんです。『小宮山雄飛のThe Foodies』っていう、タイトルからして自由にやらせてもらってる番組で(笑)。毎回1つのテーマを取り上げていくんですが、いよいよ食べ物の専門チャンネルで食べ物の番組を担当するって、ますます本当は何者なのかって言われそうですけど(笑)。
 


TORANOMON LOUNGE 東京都港区虎ノ門2-2-1 JTビル1F
OPEN:10:00 CLOSE:18:00  MON-FRI

『UOMO』という雑誌で小山薫堂さんと食対決みたいな連載を担当していたりと、最近は食について語る仕事も多いんですが、僕は日頃から、ずっと食のことを考えてるんです(笑)。たぶん一緒に生活したらわかると思うんですけど、ホントに食べることばっかり考えてる。たとえば原宿の実家にいる時に、次の日に代々木で仕事の用事あるっていうだけでも、前の晩から代々木に行ったら何を食べるかってことずっと考えたり。冷静に考えれば隣駅だからいつだって食べに行けるだろうって思うけど、「いや、せっかく代々木に行くんだったら、2食は食べられるな」ってぐらいに真剣に考えちゃう。あと、料理を作ることも好きなので、どこで材料を買おうかとか、美味しい店を見つけたらどこの雑誌で紹介しようとか、ずっと食のことを考えてるんですよね。
 

やっぱり、美味しいものを食べたら、誰かに伝えたいとか、共有したいっていう気持ちが根っこに強くあるんだと思う。それがなかったら、僕はこんなに真剣に食べてないと思います。こんな美味しいお店見つけたとか、美味しいものを知ってるってことを、他の人に言えなかったら、全然食べないと思う。『明日から他の人に言っちゃダメ』って言われたら、普通に毎日自炊してる(笑)。そういう食を中心にしたコミュニケーション感覚って、音楽と通じるところがあるんですよね。音楽を聴きはじめた頃は、これ知ってる? みたいな感じのコミュニケーション・ツールっていう意味合いも強かった。自分がいいと思ったものを、人と共有してさらに楽しさが広がる。そういう意味では、食と音楽は共通してるかもしれないですね。

ただ、最近さすがにこんなに時間をたくさん食に費やしていていいのかって思ったりもしますけれどね(笑)。実は、先日誕生日を迎えたんですが、ラジオのスタッフからのプレゼントで、名前入りのナイフ/フォークのセットをもらったんですよ。しかも「小宮山雄飛」っていう名前入り! このバカバカしさが最高でしょ? おかげで家で食べる楽しみが増えました(笑)。