発売から40年、愛され続けて来た『冷凍うどん』にちなんで太く長く愛され続ける各界の著名人の皆さんに<愛される秘訣>を教えていただきます!

パラダイス山元

パラダイス山元

第4回目のゲストは、マンボミュージシャン、グリーンランド国際サンタクロース協会公認サンタクロース、入浴剤ソムリエなどなど多才な活動で太く長く愛される、パラダイス山元さん。会員制の餃子サロンを長年に渡って主宰するなど、食についてもこだわりを持つ山元さんに、じっくりお話を伺いました。なんと、冷凍うどんを使った、驚きのアレンジ・メニューも!

音楽家、オリジナル餃子のオーソリティ、入浴剤ソムリエ……と、数えきれないほどの顔を持つパラダイス山元さん。多彩な趣向は、どこから来るのでしょう?

単純に、他人がやっていないことをやる。それだけですね。だからすでに誰かが究めているものに手をつけようとも思わないし、自分が興味を持ちはじめてからも、他にそれを究めている人がいるってわかった瞬間に手を引きますね。誰かが究めたものを、後から超えるのは難しいですよね。私が何十年も餃子を焼いているのも、外で美味しいと思える餃子になかなか出会えないからなんです。だったら自分で作って、しかもデザインにもきっちりこだわったものを作るっていうほうが面白い。

会員制の餃子サロン「蔓餃苑」をはじめたのも、もともと餃子のお店を持ちたいと思ってはじめたわけじゃないんです。以前、私は自動車メーカーで車のデザインをやっていたこともあるんですが、あれってスケッチしてから実際に車として販売されるようになるまで、3~4年ぐらいはかかるんですね。そういう仕事をすればするほど、目の前で決着がつく生業につきたいって思うようになったんです。音楽も、ステージで盛り上げれば、お客さんからダイレクトにリアクションが伝わってくる。音楽がそのきっかけになったのは確かなんですが、毎日ライブやってるわけにもいかないんで。かと言って、音源を作ってCDでも配信でもしたあとに、受け取った人がどういう反応をするかわからないじゃないですか? その点『蔓餃苑』はわざわざ荻窪まで足を運んでもらって、「美味しい」って言ってもらえるっていうのは、やっぱり面白いですよね。美味しい餃子を作って提供して、目の前で綺麗な女性なんかがそれを食べて「美味しい」っていう恍惚の表情を浮かべて……しかも、自分のデザインしたものが、口の中から体内に入っていくっていうね。それはもう、この上ない悦びですよ(笑)。

香川に足を運んでうどん店巡りのツアーを行うほど、うどん好きでもあるパラダイス山元さんですが、実はうどんの魅力に取り憑かれたのはつい数年ほど前なのだそう。

北海道で生まれ育ったんで、子どもの頃から、うどんの文化にあまり触れてなかったんですね。うどんを好んで食べるようになったのは、実は5年ほど前。きっかけはやっぱり、美味しいうどんを食べてしまったから。私は1年間に1000回以上搭乗したこともあるぐらい、飛行機に多く乗るんです。ある日、香川の高松空港に蛇口をひねったらうどんのだしが出るサービスがあるってニュースで見て、なんでわざわざうどんのだし汁飲みに行くんだって、半分バカにしながら行ったんです。でも、実際に行ってだしを飲んだら美味しかったんですよね。で、その勢いで空港のうどん屋さんで実際に讃岐うどんを食べてみたら、思ってたものと全然違って美味しくて、興味を持つようになったんです。

そういう話をしていたら、まわりの飛行機乗り仲間から「どうせいつも高松空港に着いて帰ってくるだけなんだから、せっかくだし1泊してうどん店巡りしましょう」と誘われたのがきっかけで開眼しました。香川のうどん巡りは、それ以降、10回以上行ってますね。1度行くと、1日にだいたい7~8軒は回ります。だから2日だと14軒、3日だと21軒……お腹パンパンになるけど、夜は夜でホルモン焼き食べに行ったりしてますからね。で、それからカレーうどん食べちゃったりしてね(笑)。