TABLE MARK
RECRUIT

SPECIAL|社会課題への挑戦

さまざまな課題を抱える現代社会。
テーブルマークでは、加工食品事業を通して、また多様な取り組みを通して、社会課題の解決に挑戦しています。

01

地球温暖化

人間の生活や自然の生態系にさまざまな影響を与えている地球温暖化。
その原因とされるのが、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、代替フロンといった温室効果ガスです。
日本はもちろん、世界中でこれら温室効果ガスの排出量を低減する取り組みが行われる中、
テーブルマークにおいても積極的に対策を進めています。

フロンの撤廃に、排熱の再利用、
水資源の保護など、
多様な取り組みを推進しています。

Y.H.

製造本部 技術戦略部
2012年入社

温室効果ガス低減に向けた弊社の大きな取り組みとして、まずは2017年から2022年にかけて生産体制の再編を行う中で、オゾン層破壊や地球温暖化に影響のあるフロン冷媒から自然冷媒冷凍設備への更新を行いました。2022年時点で、製品凍結用フリーザーの冷凍機についてはフロンの撤廃が完了した状態です。これにより、工場再編前の2015年対比で温室効果ガス排出量を約5万トン削減しました。

続いて現在取り組んでいるのは、燃料転換と熱の再利用です。食品工場では「茹でる、蒸す、焼く」といった加熱工程がありますが、その加熱に用いる燃料を重油から、CO2排出量の少ない都市ガスや液化天然ガスへと転換しているところです。加えて、今まで未利用だった排熱についても回収・再利用し、熱エネルギーを無駄なく活用する取り組みを進めています。

また温室効果ガス低減とは別に、「魚沼水の郷工場」で水資源を守る取り組みも行っています。「魚沼水の郷工場」は、国土交通省「水の郷百選」に認定された魚沼市にあります。その豊富で良質な地下水を用いて「パックごはん」や「冷凍うどん」を生産している事業者として、この豊かな水の資源を保全し、持続可能な工場運営を図りたいという想いから、魚沼市や地元漁業組合と密に連携を取りながら、県条例で定められた排出基準よりはるかに厳しい自主基準を設定し、工場排水の管理を実施しています。

このほか、DX活用による紙帳票の電子化によりペーパーレス化を推進したり、再生可能エネルギーの活用についても検討を進めたりと、地球環境負荷の低減に向けて多様な取り組みを行っています。

02

食料システム

気候変動や感染症、不安定な国際情勢などを背景に、世界中で飢餓や食糧不足が加速しています。
一方、国内では、低い食料自給率、食品の高騰、食料廃棄といった問題を抱えています。
環境変化に脆弱で、生産・消費をする一方で廃棄を出す
矛盾を起こしている現在の食料システムを持続可能なものへと変えていくため、
テーブルマークは次世代への働きかけを進めています。

食の社会課題と向き合うための
啓発活動として
出前授業を通じた
次世代人財育成を進めています。

S.K.

人事総務部 人事戦略チーム
2023年入社

食料システムとは、食料の生産、加工、輸送及び消費に関わる一連の活動を指します。今日、さまざまな問題を抱えているこの食料システムを、より持続可能なものへと変えていくことは、食品メーカーである私たちの使命だととらえています。食品加工事業においては、すでにフードロス対策などの取り組みを進めていますが、それとは別に、今後この食料システムがますます重要になることを思えば、今の10代や20代といった若い世代に、この問題についてしっかり認識してもらえるような働きかけが必要だと考えました。

そこで2023年にスタートしたのが、テーブルマーク出前授業「マナブミライ」です。これは全国の高校などを対象に、主に「探究」の時間を活用して、食料システムの今を知り、その未来について考える特別授業を実施するという取り組み。現在の食料システムの問題点は? 食料システムをどう持続可能とするのか? 生産、加工、輸送、消費など食料システムのそれぞれの工程で、また世界、国、企業、個人それぞれで、何をどう変えていけばいいのか? など多様な視点から、グループワークを通して生徒自身に考えてもらいます。

次の世代を担う人財に、この社会課題をより強く意識してもらい、解決に向けて少しでも行動してもらうことが、持続可能な社会の実現につながると考え、始めた出前授業。当社がパーパスとして掲げる「食事をうれしく、食卓をたのしく。」も、こうした取り組みの先にあると信じています。

03

プラスチックごみ

プラスチックごみが海洋生態系に与える影響が懸念され、プラスチックの廃棄に関する社会的意識が高まっています。
特に石油由来のプラスチックについては、温暖化への影響や廃棄などが社会課題として認識され、
世界中で削減への取り組みが加速しています。
そうした背景から、テーブルマークでも環境配慮型包材の採用を進めています。

包材のコンパクト化や
環境配慮型包材の活用に
取り組んでいます。

Y.S.

戦略本部 調達部 包材チーム
2023年入社

昨今のプラスチックごみ問題は非常に深刻で、2050年には魚の量を上回るプラスチックごみが海に漂うとも言われています。海洋生態系に与える影響はもちろん、プラスチックごみを飲み込んだ魚を食べた人体への影響も懸念されており、社会問題となっております。テーブルマークとしても環境対策が必須との認識から、取り組みを進めています。

プラスチック包材の削減に関してはすでに、冷凍お好み焼商品の内装フィルムの排除や、包材サイズのコンパクト化で実績があります。そのほか、FSC(国際NGO森林管理協議会)認証の段ボールやバイオマスインキの活用、お米由来のライスレジン包材の採用なども実施。各商品の包材サイズが適切かどうかを洗い出し、小さくできるものはコンパクト化を図るとともに、環境配慮型包材に変更可能なものは変更していっています。

その一方で、テーブルマークとして定量目標の策定を進めており、他部門と意見交換しながら目標の落としどころを検討しています。環境対策は、自分たちがやらなければ、その影響がいずれ自分たちに返ってくるもの。私自身、そう肝に銘じて取り組んでいます。

04

食の多様性

食の多様化が進む近年では、自身の体質や健康状態、あるいは主義や思想上の理由から、
食事の選択に制約を抱える方が少なくありません。
食物アレルギーについては乳幼児期に限らず、大人の方も抱える食の制約の一つです。
また、動物や地球環境への配慮、体質などから動物性原材料を控えた食生活を送る方もいます。
テーブルマークでは、こうした食の多様性に対応した商品を開発・販売しています。

おいしさにこだわった
「食のバリアフリー化」を
実現するため、
『BEYOND FREE』を
立ち上げました。

Y.H.

戦略本部 BEYOND FREE推進室
2019年入社

ご自身はもちろん、家族や友人に何らかの食制約・制限があると、周囲に気を遣い、心から食事の場を楽しめず悲しい想いをした経験があるという声を耳にします。「食事をうれしく、食卓をたのしく。」をパーパスとする当社は、食の多様性という課題に向き合い、みんなが笑顔で食卓を囲めるお手伝いがしたいと考えました。そして、2023年1月にその想いを実現するため、「おいしさで選ぶフリー食。『BEYOND FREE(ビヨンドフリー)』」を立ち上げました。

BEYOND FREEは、卵や乳、肉類、塩分、糖質といった特定の食材や成分をカットしながらも、本格的な味わいの提供を目指した商品ブランドです。一般的に制限食には「通常食より味が劣る」というイメージを持たれやすいですが、BEYOND FREEでは「おいしさ」にこだわりをもって商品開発を行っています。たとえば「豆乳クリーム ロールケーキ」は、卵・乳不使用/動物性原材料不使用でありながら、スポンジ生地のフワっとした口溶け感を実現した人気商品なのですが、研究チームが開発した技術を駆使し、3年近い試行錯誤の末に完成しました。苦労のかいがあってお客様の評判も上々です。

これからも食の多様性という課題解決に向け、お客様一人ひとりに向き合っていきます。そして、「食べたいものを自由に選択できて、おいしく食べられる」、心も体も満たされる食のバリアフリー化の実現を目指していきます。

05

フードロス

フードロスは「もったいない」ことはもちろん、廃棄時の燃焼によりCO2の排出源となります。
現状、日本では年間約500万トンものフードロスを出していますが、
フードロスに関連するCO2排出量は自動車産業に次ぐ量で、地球温暖化の一因と考えられています。
こうしたフードロスを減らすことは食品メーカーとしての使命と考え、テーブルマークではチャレンジを続けています。

研究開発を進めることにより、
フードロス対策の道を
切り拓いています。

H.S.

食品総合研究所 加工技術開発チーム
2018年入社

フードロスには、消費者が購入した後に家庭で廃棄される「家庭系」と、食品工場における不使用食材や小売店での売れ残りからなる「事業系」の2種類があります。両者の比率はおおよそ半々で、テーブルマークでは両方の解決を目指して活動を行っています。

家庭系フードロスに対しては、冷凍食品そのものが「賞味期限が長く、長期保存が可能」というフードロス対策の特長を持っているため、引き続き商品の品位向上に資する技術開発に努めることで優れた商品を世に送り出し、さらなる普及を進めていこうと考えています。

一方の事業系フードロスに対しては、工場で排出される副産物を飼料やたい肥として利用するリサイクルを行うことにより、食品ロスの低減に努めています。加えて、副産物に新たな価値を生み出すことで、廃棄物の発生自体を抑制する「アップサイクル」への取り組みについて取り組みを開始しています。たとえば、冷凍お好み焼の生産工程からは、キャベツの芯や鬼葉が年間1800トンほど排出されます。キャベツにはさまざまな有効成分が含まれているため、これらの成分を自社保有技術で有効活用し、キャベツをアップサイクルさせることでフードロスに貢献できないかと考えています。

冷凍食品も副産物も、その価値を向上させることができるよう、これからも研究開発に努めていきます。