「梅見」

梅まつりがあちこちで開催される頃です。奈良時代、花見と言えば桜ではなく梅を観賞することでした。万葉歌人の大伴旅人は、中国から薬の木として渡ってきた梅を愛でる梅見の会を催し、大宰府の邸宅に人々を招きました。この梅見の会では三十二首の歌が詠まれ、後に万葉集に収録されています。
中国では梅を「年が明けて一番最初に咲く花」という意味で「百花初見」「百花元始」と呼んでいたそうでが、梅見の会を催す習慣はないようです。ほのかな香りと花を愛で、歌を詠む梅見、梅を見て小さな春の訪れを感じる日本人独特の繊細な楽しみです。

おばあちゃんの知恵で三寒四温対策

この時期、暖かかったり、寒かったりが交互にやってくることを「三寒四温」といいます。からだがびっくりして風邪がぶり返したり、体調を崩したりする人も多いようです。体を冷やさないよう、昔から家庭では民間療法、「おばあちゃんの知恵」を取り入れていました。
しょうが湯は、すりおろしたしょうが汁にお水で溶いた葛粉を合わせ、熱湯とはちみつを加えます。体が温まるしょうがの作用と、葛粉のとろみで体の芯からぽかぽかになります。梅茶は梅干しをゆっくり真っ黒になるくらいに網で焼き、湯のみにいれ熱い番茶を注ぎます。咳の出始めなどによいと言われています。

うどんレシピ

旬の食材 【ブロッコリー】

温野菜としてポピュラーなブロッコリー。日本には明治初期にやってきました。濃い緑のもこもこした部分はつぼみです。ビタミンCが多く含まれるのが特長です。また、茎にも栄養が豊富なので一緒に調理して食べましょう。甘みも増しておいしい秋から3月までが旬です。
おいしいものを選ぶには、蕾が小さく、きっちり詰まっているもの、鮮やかで濃い緑色のもの、茎の切り口にすが入っていないものが新鮮です。あまり日持ちしないので早めにゆでて、ビニール袋に入れて冷蔵保存するか、ラップに包んで冷凍保存するのがおすすめです。

えびとブロッコリーのペペロンチーノ風うどん

春らしい彩りのパスタ風うどん。
ブロッコリーの味を引き立たせる、ペペロンチーノでどうぞ。

レシピはこちら