出てきた数字を判断する眼。
それが品質管理の力だと思う。
品質管理部
M.Y
2008年入社
出てきた数字を判断する眼。
それが品質管理の力だと思う。
品質管理部
2008年入社
国内工場で使用する原料や、海外から輸入した製品の農薬残留量の検査。それが品質管理部の中で彼女が担当する仕事だ。食品を提供する企業として、安全、安心を守ることは最低限かつ最重要。いわば、門番ともいえる存在でもある。
「1日の検査量は通常50~60件。月の初めには200検体以上になることも。それを5人で各工程を受け持つ形で検査しています。私は主に出てきた数値を最終レポートとして各部署に報告しています。」
おびただしい量の商品数、繰り返される商品開発のための原料検査。いかに精確かつ効率よく検査を進めていくか。一人ひとりがそれぞれの役割を果たし、つなげていく。そういった協力体制が要となるという。
「急ぎの場合は前日の夕方、検体を受け取って、翌朝すぐに報告書を出すこともあるんですよ。」
検査精度の向上については先輩や上司の区別なく、それぞれがアイデアを出し合い、PDCA (※)を日々繰り返す。風通しのいい職場だと彼女は笑顔で話す。
※ PDCA :Plan-Do-Check-Actionを繰り返し、成功/失敗を組織として学ぶ仕組み
仕事には欠かせないキーワード、「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」について考えるきっかけになったのは、まだ新人の頃。
「突然上司に、『あの検査どうなった?』と言われて。ある重要な検査があったんです。『報告書出しておきました』って言ったら、『出荷の判断に関わるものもあるから口頭でもきちんと報告しなさい』と。それからメールや書類だけでなく、重要なことは直接コミュニケーションをとるようにしています。検査に間違いは許されないですから。」
検査と言っても、農薬検査の他に微生物検査・商品検査などさまざまな検査がある。それらすべてに精通したプロフェッショナルになりたい、と彼女は夢を描く。
「出てくる数値をどう判断するかが大事。私たちの検査報告書で原料が変われば、当然製品の味も変わる。責任は重大です。数値を判断する眼をもっと養って、尊敬できる先輩たちに早く追いつきたい。」
そう語る彼女の目は、多くの人たちへ商品を届ける手前の「門番」としての、責任感ある顔になっていた。
大学院時代は生体内のタンパク質の生理機能について研究していました。休日は車でショッピングに出かけることが多いです。月に一度は香川から広島の実家へ自分の運転で帰省しています。学生時代はペーパードライバーでしたが、今はめっきり運転することが増えました。