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先輩社員紹介

エンジニア職
製造本部 製造部:M.H
製造本部 製造部:M.H

「製造」の視点から、
ひとつでも多くのおいしさを届けたい。

製造本部 製造部

M.H

2007年入社

※所属・組織名は取材当時のものです

テーブルマークの品質を、生産設備から考える。

子どもの頃、祖母とケーキをつくったことを、彼は今でも覚えている。
料理をつくる楽しさ、家族に喜ばれた記憶、そして食卓を真ん中にして向かい合っていた、家族の幸せに満ちた笑顔。その時の体験が、知らず知らずのうちに彼に大きな影響を与えていた。

「いつかは食に関する仕事に就きたい。」

大学・大学院では応用微生物学を専攻。その後、その想いをそのままにJTに入社し、食品事業のグループ会社である加ト吉(現:テーブルマーク)に配属。研究開発部門に3年間勤務し、生産ラインの開発に従事したあと、4年目に製造部へ異動となった。そこで彼は、たこ焼機の改良を任されることになる。生産されるたこ焼の一つひとつがテーブルマークの目指す味と形、品質を保つこと。その上で、廃棄品を徹底的に減らすことが彼のミッションだった。 品質やおいしさを保ったまま廃棄品を減らすことは、製造原価の低減につながる。おいしさと安さを同時に実現する彼の新たな挑戦がスタートした。

品質と価格、どちらにも妥協を許さない。

「外はカリッとしているのに、中はトロっとしている。たこ焼の醍醐味はその一点に集約される。」

その品質を保ちつつ生産性を高めるにはどうしたらよいか。固定概念に捕らわれず、一から課題と向き合った。既存設備の問題点は何か。新たに必要となる設備特性は何か。品質を損ねず、目的を達成するために何を検討すべきか。課題は、生地重量のバラつきをなくすことと、生地の物性を変えずに焼き型へ生地を流し込むことだと分かった。流し込む生地の量が安定しないと、焼き加減に影響し、焼き色、形状などの品質基準をクリアできない。ポンプなどで強い力を加えて、生地重量を安定させようとすると生地の物性が変化してしまう。形は揃っていても、プリンのように外も中も全体が同じ硬さになってしまうことも試作を行って分かった。

「外はカリっと、中はトロっと。」

様々な技術や装置での検討を繰り返し、課題であった生地重量の安定性と品質を保持するための技術を備えた生地充填機を作り出す。彼には自信があった。新たな生地充填機の導入後、安定した生産ラインが実現。廃棄量は一気に半減した。さらには、彼が導入した設備から生産されるたこ焼は、会社が求める高い品質基準も保持していた。

「品質保持と廃棄量の削減を同時に叶えたこの改善活動は、他のライン改善のモデルケースになる。」

製造責任者の言葉どおり、彼の取り組みは、製造に携わる多くの社員にインパクトを与えた。それは、「製造」という視点から既存商品の製造方法を見直し、品質と製造原価に妥協を許さなかった彼のたゆまぬ努力の結果だった。

ある一日のスケジュール

9:00
出社
メールチェック・スケジュール確認
11:00
商品企画等の改善要望について部内や他部署と協議
12:00
昼食
13:00
お客様から頂戴したあらゆる情報の分析
課題や対策について資料作成
チーム内で打ち合わせ
15:00
複数工場で生産している製品の共通課題を抽出
技術チームと打ち合わせ
17:00
打ち合わせ内容のまとめ資料作成
各工場との情報共有
18:00
退社
新卒者へのメッセージ

当社は、冷凍うどんやパックごはんなどの画期的な製法によって、新しいおいしさを提案してきた会社。主食の他に、たこ焼や、お好み焼、惣菜、デザートなど幅広い食品を扱うことができるので、いろいろな仕事にチャレンジできます。このような環境を活かし、身近な商品をよりおいしく、利便性を兼ね備えた商品を一つでも多く作っていきたいですね。また、私自身は製造部の一員として、製造工程の改善や品質安定化など、今後も商品の付加価値創出に取り組んでいこうと思います。