東京うどん日和 東京で見つけたうどんの名店のいちおしメニューをご紹介します

週末は1時間待ちは当たり前、連休にはなんと３時間待ちになることもあるという都内屈指の行列店が根津の釜竹だ。
常連たちが1時間以上待ってでも食べたいうどんは至ってシンプル。釜竹のうどんのメニューは釜揚げとざる（太麺・細麺）の3種類のみ。
しかしながら、シンプルが故にそのこだわりは細部まで行き届いている。
注文を受けてから伸ばし始める麺は、噛み切る時にプツンと心地良い歯ごたえを感じるよう、微妙に芯を残した、いわばアルデンテ状態。
ざると釜揚げで微妙に濃さの違うつゆは、大阪出身の店主が、東京のお客さんのつゆのつけ方を毎日見て研究改良してきたという。
20種以上の日本酒に10種のワインまで取り揃える＜麺前酒＞と肴の数々も、当初はもっと少なかったがお客さんの要望とともに増やしていったというから、どこまでもお客様本位だ。
「高くて美味いは当たり前。大阪人は商人（あきんど）ですから、安くて美味しい料理と心地良いおもてなしでお客さんを満足させたい」と語る店主の心意気がお店の細部までしっかり反映されている。
1時間以上の待ち時間は決して短くはないが、その行列の先には最高の味とサービスがあなたを待っている。