うどん・パン・お好み焼【テーブルマーク】

ごっつ○○なもの

ごっつ鉄板なもの

著名人の方々に「ごっつ◯◯なもの」をお聞きする本企画。第六回目のゲストは、俳優・タレント、声優・ナレーターとマルチに活動されている石井正則さん。喫茶店巡りや自転車、編み物など多趣味でいらっしゃる石井さんが「ごっつかわいいもの」として挙げたのが、フィルムカメラ。「駄カメラ」と称し愛用するその魅力を伺います。

今回は「ごっつかわいいもの」として、フィルムカメラを挙げていただきました。これらを「駄カメラ」と呼ばれているそうですが、なぜこのネーミングになったのでしょうか?

以前、著名な写真家さんやカメラ評論家など、カメラ好きが集まる会に参加したことがあるんです。そのとき僕が持っていったのが、カジュアルなフィルムカメラでした。
「これ実は2000円くらいで買ったんですよ。こちらは400円でしたよ」と話すと、みなさんその価値を知っているから、「今そんなになっちゃってんだー」とおっしゃるわけです。「かわいそうで、駄菓子を大人買いする感じでいっぱい買っちゃって。駄菓子だから、駄菓子カメラで駄カメラっす」という会話のワンフレーズから飛び出したんですよ。
その会の会場はカメラ好きが集まるカフェでして、当時の店長さんが「駄カメラ」という単語をおもしろがってくれて、そこでグループ写真展をやったのがはじまりですね。

駄菓子のような感覚で買うカメラ! そう聞くとワクワクしてきます。

写真展をやるにあたって、ルールを決めることになり、購入金額の上限を3000円としました。遠足のおやつは300円までみたいな感覚ですね。「バナナはおやつに入るんですか?」のように、これはカメラに入る? 駄カメラって呼んでいい? というやりとりを重ねながら、3000円以内の中古カメラだったらなんでもいい、みんな自由にやりましょうというところから今に至っています。

それは楽しそうです! ところで駄カメラには一体どういったものがあるのか教えてください。

まず、カメラの世界では“生える(はえる)”という言葉があって。例えば、レンズ交換ができて操作が簡単な一眼レフフィルムカメラなどボディだけならネットオークションで1円で買えちゃったりする。それだけでは使えないので、レンズが欲しくなりますよね。そういうときに、“レンズが生えてきた”という言い方をするんですよ。結局買っちゃうから。反対にレンズを友人からもらった人は、ボディを買って“ボディが生えてきた”と言います(笑)。

(笑)。それは初めて聞きました! 石井さんがお持ちのカメラにも……。

はい、まさに足が生えました。このカメラ専用の三脚です。「Konica KANPAI」というカメラで、正面にマイクがついていて大きな音に反応してシャッターを切ってくれます。
乾杯のときにみんな大声を出しますよね。そのシャッターチャンスを逃さない。家族のホームパーティにも三脚をたてて置いておけば、盛り上がったときにシャッターを切ってくれる。そうすれば、アルバムにお父さんだけ写真がないみたいなことも回避できるわけです。しかも首振り機能があって、一回撮ったら横に、もう一回撮ったらさらにクッて動いてくれるから全体をちゃんとおさえてくれる。この動きは専用三脚をつけてないと対応できないんですよ。しかも三脚専用の“靴”まである! この靴がかわいいでしょ。

おもしろいのでいうと、この「Canon Autoboy TELE6」は、シャッターを押した瞬間にレンズが出てくるんですよ。
これだけじゃないです。最大の特徴は、ハーフ版が撮れること。24枚撮れるフィルムで48枚撮れます。ヨコ写真1枚にタテ写真が2枚入るイメージですね。その分画質も半分になるのですが、若いフィルムカメラ好きの間では、それが逆にフィルムっぽい風合いに仕上がるから好きって言われていて、今すごく人気があるみたいです。価格も高くなっちゃって、もはや駄カメラじゃないですよ。

なんと! 石井さんが著書『駄カメラ大百科』で紹介したからじゃないですか?

この間、カメラ屋さんに会った時「石井さんが本を出してから価格が上がってますよ」って若干怒られました(笑)。 あとご紹介したいのは、同じコニカの「Konica 現場監督 ECO」。1980年代後半、工事現場の監督さんは、日報を書く際、その日の進行状況を撮って写真を貼っていました。その人たちに向けて作られたカメラです。工事現場で使われるからとにかく丈夫。防水・防塵で多少の雨の日でも、粉塵が舞っても大丈夫。現場に行ってこのカメラを首から下げている方がいたら、その人が現場監督だとわかるくらいヒットしました。

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