サステナビリティ戦略

JTグループのサステナビリティ戦略

JTグループの経営理念は、「4Sモデル」の追求です。これは、「お客様を中心として、株主、従業員、社会の4者に対する責任を高い次元でバランスよく果たし、4者の満足度を高めていく」という考え方です。私たちは、この「4Sモデル」の追求を通じ、中長期に亘る持続的な利益成長の実現を目指しています。

4Sモデル

JTグループのマテリアリティ

JTグループでは4Sモデルを経営理念とし、社会とともに持続的に成長していくために、優先的に取り組むマテリアリティ(重点課題)を特定しています。2015年に初めてJTグループ全体を対象とするマテリアリティ分析を実施し、JTグループ及び社内外のステークホルダーにとって、中レベルまたは高レベルの重要度を持つマテリアリティを選定しています。

マテリアリティの特定にあたり、まずは事業環境について業界分析、報道分析を行い、サステナビリティに関する課題を洗い出しました。更に社員や、社長をはじめとするトップマネジメントへのインタビューを実施するとともに、サプライヤー、投資家、労働組合、NGO、業界団体などの17の外部ステークホルダーへヒアリングを行いました。最後に、あらためてトップマネジメントによるワークショップを開催し、マテリアリティ分析の結果を承認しています。

このプロセスにより、最も重要な22のマテリアリティの最終リストが特定されました。マテリアリティは、JTグループにとっての重要度と外部ステークホルダーにとっての重要度の2軸で、中レベルと高レベルに整理しています。

JTグループにとっての重要度

私たちが初回のマテリアリティ分析を実施して以降、環境への負の影響を懸念する声は年々高まっており、JTグループとしても、責任ある企業として環境保全を一層重視しています。これを踏まえ、2019年において、マトリックスにおける「環境」の位置付けを、中‐中レベルから、高‐高レベルに変更しています。今後もJTグループは、環境負荷軽減に真摯に取り組んでまいります。

JTグループのサステナビリティの概要

JTグループのサステナビリティ戦略は、経営理念である4Sモデルに基づき、マテリアリティ分析を踏まえて策定されています。サステナビリティ戦略を推進することにより、通常の事業サイクルの先に目を向け、事業の持続性、地球の未来、そして私たちが暮らす社会についてより深く考えることにつながります。グループ共通のサステナビリティ戦略の基礎となるのは「持続可能な事業とするための3つの基盤」です。

JTグループの3つの基盤

人権の尊重

私たちは、JTグループ人権方針で表明しているとおり、JTグループおよびバリューチェーン全体における人権の尊重に取り組みます。

環境保全

私たちは、事業活動のあらゆる場面において環境保全に努め、有益な変化を生み出します。

良質なガバナンスと事業規範

私たちは、お客様、株主、従業員、社会の4者それぞれの満足度向上を追求するために、透明・公正かつ迅速な意思決定を推進します。

加工食品事業のサステナビリティ戦略

テーブルマークグループを含むJT加工食品事業では、「食事をうれしく、食卓をたのしく。」という想いのもと、「お客様に安全でかつ、おいしく、安心してお召し上がりいただける」製品づくりを進めています。今後も暮らしの源である「食」の世界を通じて、お客様から支持され続ける存在を目指していきます。

私たちは、安全で高品質な食品をお客様にお届けすることを使命として掲げています。食の安全に関わる私たちの調達方針は、原材料調達から製造委託まで、すべてのサプライヤーをカバーしています。また、製品や製造プロセスの環境負荷軽減についても、継続的に取り組んでいます。環境にやさしい容器包装の推進、容器包装材の改良を通して、環境負荷軽減に取り組んでいます。

加工食品事業のバリューチェーン
※この図は、冷凍食品と常温食品のバリューチェーンを表したものです。私たちは、取引業者や契約工場に原材料を提供している農家などの原材料製造業者と直接取引を行っておりません。

私たちは議論を重ね、3つの注力分野を策定しました。品質と技術にこだわった製品でお客様ニーズにお応えすることを目指し「お客様の期待を上回る製品・サービスの提供」を注力分野の1つとしました。
また、「人財への投資」を重視し、安心して働ける職場づくりへの取り組みや人財育成に努めてまいります。さらに「持続可能なサプライチェーンの構築」を3つ目の注力分野と定め、サプライチェーンが中長期でサステナブルであるよう、環境や社会面でのリスク低減に取り組み、お客様に安全・安心な製品を継続的にお届けしてまいります。