一つのアイデアを、みんなで磨き上げ、
完成度を高めていく。
M&S戦略部
U.T
2005年入社
一つのアイデアを、みんなで磨き上げ、
完成度を高めていく。
M&S戦略部
2005年入社
2015年度から新体制としてスタートしたマーケティング&セールス本部。そこに設置されたM&S戦略部は、商品戦略と販売戦略の融合を目的に新設された部署だ。GMS・SM・CVS・ネットスーパーなど、多様化する販売チャネルやターゲットニーズに対応していくために、どうしたらお客様に喜ばれる商品をつくりだせるか?という商品開発の視点だけでなく、それをどのように世の中に広めていくか?という販売サイドの視点も求められる。
「これまで私は、商品開発部で主に米飯や調理加工品の商品企画・開発を担当してきました。着任したM&S戦略部では、そうした商品戦略に加え、チャネルやターゲットごとの販売戦略も視野に入れて考えることが重要で、よりお客様を意識した発想にシフトしたように思います。幅広い視点で市場と商品を捉えることに難しさとやりがいを感じています。」と彼女は語る。
現在、彼女は家庭用冷凍食品の戦略立案をメインに担当している。家庭用冷凍食品とは、お弁当や食卓のおかず、お好み焼などのスナック類のこと。3年後、5年後にどんな存在感を発揮する商品としてブランド力を高めていきたいか。トレンドを受けた単発のヒット商品が生まれることもあるが、長く愛される商品を育てていくことのほうが重要だ。市場調査、チャネル戦略企画、コンセプト設計、商品のネーミング、パッケージデザインの決定など、M&S戦略部の業務は多岐にわたるが、彼女自身、家族のために毎日お弁当づくりをする一消費者であり、日々の感覚を業務に活かしているという。
「仕事の楽しさは、自分のアイデアがいろんな人の手を通じて形になること。みんなで一つの商品をつくりあげるスケールの大きな仕事です。」
人とのやり取りの中で完成度が上がっていき、自分が考えていたイメージを超えて商品が仕上がっていく手応えが醍醐味である。
入社当時、香川県にあった本社で商品開発の業務を行っていた彼女は、自分が結婚後も仕事を続けているイメージは全く持っていなかったと言う。当時はまだ、仕事と家庭を両立させている先輩が少なかったからかもしれない。その後、東京への異動を経て、結婚・出産、一年間の育休を取得した後、業務に復帰した。現在は、子育てとの両立を計って時短勤務制度とフレックス・タイム制度を活用している。
「よく、ワーキングマザーは大変でしょう?と言われますが、今は社内に子育てしながら第一線で元気に働く社員がたくさんいます。周囲の理解があって働きやすく、何かあったときには、お互いに助け合うことが当たり前の環境になっています。」
社内において、ワーキングマザーは特別な存在ではないのだ。とはいえ、仕事と家庭の両立に、もどかしさを感じないわけではない。もっと仕事に時間も気持ちも割きたいと思うこともあるが、あえて今は子供に振り回される生活を楽しもうと割り切っている。限られた時間の中で最大限の成果を発揮する、予期せぬことが起こっても周囲と協力し臨機応変に対応する、それが今後必ず役に立つと考えているからだ。また、家族との時間を大切にすることで、より一層テーブルマークで働くこと、商品に携わることへの想いが強くなっているという。
「まさに、会社の思いである「一番大切な人に食べてもらいたい」という気持ちで仕事に取り組んでいます。子供が大きくなった時、「これ、お母さんが会社で作ったのよ」と、自分が手掛けた商品を入れたお弁当を手渡したいんです。」
会社の思いに自分の思いを重ね合わせながら、彼女は今後もテーブルマークならではの商品を世に送り出し続けるために、自身のスキルを高めていきたいと思っている。
新商品が誕生すると、営業への新商品発表会を開催します。どんな反応が返ってくるか緊張する瞬間です。言わば、営業担当への商品プレゼンですね。私たちがどれだけ思い入れを持って開発しても、その商品の良さを営業担当者に理解してもらえなければ意味がありません。熱意を持って売り込んでもらえるよう、商品のコンセプトや魅力、調理方法等について伝えています。重要なのは、誰のための商品かを考え抜くこと。食卓にあがる最終シーンまでをイメージして企画します。